2020年の地価調査「コロナ後の土地価格」
みなさんこんにちは!
静岡市の不動産会社、ライフステーションの小田です。
先日発表された不動産指標である地価調査について静岡における現状を調べてみました。持っている不動産評価が上がっているのか、下がっているのかの参考になれば幸いです。
目次
・地価調査とは
・地価公示と地価調査
・県内の平均変動率
・市内の変動率:商業地と住宅地の差
・まとめ:コロナ後の現状
・余談:今後について
地価調査(基準地価)とは
都道府県の調査を基にして9月下旬に公表される地価指標の一つです。
7月1日時点の土地価格の調査を基にしている公的な指標です。
https://www.land.mlit.go.jp/landPrice/AriaServlet?MOD=2&TYP=0
地価公示と地価調査
大きな違いは価格の判断基準日です。
地価公示は1月1日を基準とした価格なのでコロナ前
地価調査は7月1日を基準とした価格なのでコロナ後
参照:静岡市役所HPより
県内の平均変動率
2020年1月1日はコロナの影響は受けていませんが、静岡県内の平均変動率は-0.7%。株価は上がっても地方都市の土地は、人口減少もあり既に下落傾向でした。
2020年7月1日、コロナ後の土地評価はすべてマイナス!!経済状況を見る限り予測はできましたが…すべてマイナス変動は地元として悲しいです。
市内の変動率:商業地と住宅地の差
さきほどの資料は静岡県の平均変動率だったので、今度は静岡市・・・
と思い、色々調べてみましたが市内の平均変動率はありませんでした。
そのため同じ地点で地価公示と地価調査がでている場所で比較してみました。
まずは商業地代表『呉服町』
2020年1月1日 地価公示 +0.7%
2014年以降、土地は上がり調子!!
タワーマンションの取引も分譲額以上で取引されることも多くなりました。
2020年7月1日 地価調査 -2%
ココに来てコロナの影響も大きく受けた形となりました。
次に住宅地代表『西草深町』
※地価公示と地価調査が同じ場所であるものがこの場所しかありませんでした。
2020年1月1日 地価公示 +2.6%
商業地よりも変動率が高く上昇傾向です。
人口減少が止まらない静岡市でも駅周辺の住宅地の人気は年々上昇しています。
2020年7月1日 地価調査 +1.9%
商業地がマイナスだったので住宅地も…と思っていましたが、住宅地は持ちこたえています。+2.7%あった上昇率はすこし下がりましたがまだまだ上昇中です。
まとめ
土地全体としてはコロナの影響を受けて評価額が下がっています。
静岡市内の住宅地(駅周辺)は現状大きな打撃は受けていません。
余談:今後について
地域ごとの格差がさらに大きくなると思います。
静岡市は政令指定都市の中でも最下位の人口で減少も止まらない状況。
それなのに、先程の西草深町では土地が上がっている…
上がるところと下がるところの格差は今後も広がっていきます。
不動産は取引する時は、そのあたりの評価面も考えて取引することが今まで以上に重要になってくると思います。